今年もお世話になりました。

こんにちは、東望大久保医院のHPにようこそ!

今年の診療は本日で終了となります。
今年は4月より医師が3人になり、最新のエコーの導入があったり、乳腺甲状腺の専門外来が始まったり、新しい受付さんが仲間に入ったりetc.
うちの医院にしては大きなニュースが多かったように思います。
また長崎ならではのシステムを活用し、東望の患者さんをみなとメディカルセンターに入院させてもらってオペは仁医師が出向いてするというオープンシステムも取り入れることができました。
来年は早々に大きなニュースが伝えられそうです。
今年以上に変動の当院になる予定です。
もちろんいい方向への変動です。
スタッフ一同気合を入れて来年も頑張りますので、宜しくお願いいたします。

「アスピリン喘息」

 こんにちは、東望大久保医院の大久保 仁です。

 先々週、風邪をひきまして何と無く咳が残っており、「こんなことなかったのに、ストレスかなあ?」などと言っている今日この頃です。

  近年、気管支喘息の発症機序が少しづつ明らかとなってきました。

 医師になった頃、自分が処方した消炎鎮痛薬の非ステロイド性鎮痛解熱薬(ロキソニンなど)で生じる、いわゆる「アスピリン喘息」になられた患者さんがおられて、非常に苦い思いをした経験があります。「アスピリン喘息」は成人喘息の約1割を占めるかというくらいの頻度で生じると言われており、副作用で生じるのだから非常に怖いことだなあと思っていましたが、今ではほぼこの原因がわかってきました。

 アスピリンやロキソニンはシクロオキシゲナーゼという酵素をブロックして痛みや発熱を抑えます。これを続けていると、これらの炎症に関与する他の物質で、ロイコトリエンという物質(ロイコトリエンを抑える薬が、喘息の薬になっています)が増えてきたり、反応性が高まったりすることが「アスピリン喘息」の発症につながることがわかってきました。

 喘息について書こうと思ったのは、

 「猫との生活が小児喘息の発症リスクを軽減する」、という内容の論文を最近、読んだからなんです。そこに、我が家の可愛い3匹の家族であるクティ、ピッチ、リン(我が家の猫たち)を紹介しようと思ったのですが。

 書くとかなり長くなっちゃうなと思い直しましたので今回はこの辺に。

 次回は、その内容について書こうと思います。

  

「がん」と告知されたとき

 大久保 仁です。医院の継承に関していろんなことが言えないため、しばらくブログをサボっていて申し訳ありません。

 気づいたら、2017年もあと10日ほどになっていました。

 みなさんは、「乳がん」と告知されたときにどんなことを考えましたか?

 あるいは、まだ、「乳がん」にかかったことがないみなさんなら、もし自分が「乳がん」になった時、そしてそれを告知されたときにどんなことを考えると思いますか?

「乳がん」と聞いた後の医師の言葉が全く耳に入らなかった、とりあえず家へ帰って家族に相談した、仲の良い友人に話を聞いてもらった、インターネットで調べてみた・・・などいろんな反応をお聞きしました。

 「乳がん」と告知された後で、絶望感と恐怖に怯えながらいろんな情報をかき集め、自分の中でああでもない、こうでもないと必死にお考えになられたことと思います。

 テレビや雑誌、インターネットで得られる情報は、残念ながら、目を引きやすく、ショッキングに煽り立てる情報が多く、必ずしも正しい情報ばかりとは限りませんし、どうしても営利目的を含む情報に偏りがちです。その結果、多くの患者さんが、不安な気持ちをとりあえず鎮めようとして大事なお金をサプリメントや健康器具、飲料水などに使っています。そういった代替医療なども、実際には健康に悪くないものもありますから、各個人がその良いところや悪いところを理解していれば我々医療関係者も完全に否定もできない場合もあります。

 しかし、問題なのは不安な気持ちのために、間違った情報を盲目的に信じてしまい、冷静な判断もできなくった結果、乳がんの標準的な治療を選ばず、科学的根拠が全くない一部の免疫療法、食事療法、温熱療法、民間療法に走ってしまい、治るはずの乳がんで命を落としたり、大事な治療開始までの時間を無駄に過ごしてしまったりする患者さんもたくさんいらっしゃることです。

 「がん」の治療をするにあたって、「正しい情報を得ること」は最も重要なことです。これは「乳がん」をはじめとする「がん」の治療に限ったことではなく、「高血圧症」や「糖尿病」などの生活習慣病と言われるものについても言えることだと思います。

 われわれ、医療従事者は、正しい乳がんの情報を患者さんに得てもらい、われわれと良く相談し、患者さん自身の考え方も含めたその人個人にあった治療の選択をしてもらい、最終的には、良い治療結果を得てほしいと願っています。

 私は、短い診療時間の中で、「話したことがうまく伝わったかな?」と思いながらも、後ろ髪をひかれる思いで、次の患者さんの診察にうつることがあります。

 患者さんは理解できているのだろうか?・・・。

 患者さんはわたしの説明で満足しているのだろうか?・・・。

 これまでの勤務医時代の25年間の中で、長崎、佐世保、佐賀、島原、小倉、尾道、伊万里、平戸といったいろんな場所で、患者さんや医療関係者に対して「乳がん」についての話や「胃がん」や「大腸がん」などの「消化器がん」についての話をさせていただきました。「今日の話はイマイチだったかな?」、「今日は上手く伝えられたかな?」などと終わった後に思うこと、反省することがありますが、それでも、まだまだ患者さんには伝えたりないと思ってきました。

 病気というものは、普段、健康なときは、自分はかからないものと思ってしまいます。しかし、かかりたくないと思っていてもかかってしまう人がいるのも事実です。かかってしまった後では、どうしても前向きに病気について学ぼうという気は起こりにくくなります。「病気のことは難しいから、話してもらっても自分はわからない」、と最初から尻込みされる方もいます。

 医師の中にも「そんな病気のこと、患者さんにいろいろ話してもわかるわけがない」と患者さんに病気の話をすること自体をあまり好ましく思わない人もいます。そうでしょうか?

 私は、それでも、患者さんがなんとか前向きな気持ちになって、病気の話を聞いてもらいたい、なんとか患者さんに聞いてもらえる話をすることができないかと考えてきました。

 そして、いつか、「乳がん」について(病気について)、前向きに、正しく、きちんと、あまり手間をかけずに学ぶことができる学校のようなものができないだろうか?と。

 そうした学校ができれば、乳がんについて、他人事だとあなどること無く、 必要以上に恐れることなく、もし、運悪く、「乳がん」になったとしても、勇気を持って、われわれ医療従事者と信頼関係を築いて一緒に戦っていけるのではないかと思っています。

 さあ、「スタート」、ですね。これから。

処方箋ファイルの模様替

おはようございます、東望大久保医院のホームページにようこそ!

今日は朝から院外薬局に持って行っていただく処方箋を入れるファイルに、当院のお名前シールを貼りました。今までと違って絵柄をクリスマスっぽく衣替え。

気がついて喜んでくださる患者さんがいらっしゃるかなぁ…(*^^*)。

小児用痛み対応パッチの話

みなさんこんにちは、東望大久保医院のHPにようこそ!

一昨日と昨日の晩の流れ星、みなさん見ましたか?
私は昨晩12時頃にちょっとの時間空を見上げていました。
流れる流れる!これぞ「流れ星」っていう感じ。
とてもじゃないけれど、お願い事3回繰り返すとか無理に決まってます。
あっという間に流れて消えますよね。
それでも見れるとテンション上がります。
きれいだったな~(^^♪

話は変わりますが、昔は新生児や小児は痛みをあまり感じないと思われていたそうです。
なんてかわいそうな。。。
もちろんその考えは間違っていて、それどころか小さいころに受けた痛みの記憶はいつまでも残る上に、
それが障害になっていくケースもあるというのが今の考え方です。
この度小児用パッチという貼るものが発売されるということです。
今までこれからも
「魔法のクリーム」と子供たちの中では呼ばれている塗り薬があるようですが、
これからは貼るシールタイプも仲間入りと言ったところなんでしょう。
子供たちってシールが大好きなので、これは喜ぶかもしれませんね。こちらの記事です!

今晩は当院の忘年会です。院長がポケットマネーでゲームや商品を用意してくれました。
楽しみです!