こんにちは、東望大久保医院の大久保 仁です。
先々週、風邪をひきまして何と無く咳が残っており、「こんなことなかったのに、ストレスかなあ?」などと言っている今日この頃です。
近年、気管支喘息の発症機序が少しづつ明らかとなってきました。
医師になった頃、自分が処方した消炎鎮痛薬の非ステロイド性鎮痛解熱薬(ロキソニンなど)で生じる、いわゆる「アスピリン喘息」になられた患者さんがおられて、非常に苦い思いをした経験があります。「アスピリン喘息」は成人喘息の約1割を占めるかというくらいの頻度で生じると言われており、副作用で生じるのだから非常に怖いことだなあと思っていましたが、今ではほぼこの原因がわかってきました。
アスピリンやロキソニンはシクロオキシゲナーゼという酵素をブロックして痛みや発熱を抑えます。これを続けていると、これらの炎症に関与する他の物質で、ロイコトリエンという物質(ロイコトリエンを抑える薬が、喘息の薬になっています)が増えてきたり、反応性が高まったりすることが「アスピリン喘息」の発症につながることがわかってきました。
喘息について書こうと思ったのは、
「猫との生活が小児喘息の発症リスクを軽減する」、という内容の論文を最近、読んだからなんです。そこに、我が家の可愛い3匹の家族であるクティ、ピッチ、リン(我が家の猫たち)を紹介しようと思ったのですが。
書くとかなり長くなっちゃうなと思い直しましたので今回はこの辺に。
次回は、その内容について書こうと思います。